本財団は、日本の代表的ファッション総合メーカー株式会社オンワード樫山をはじめとしたオンワードグループの創業者樫山純三が私財を投じて設立した財団です。昭和52年より昭和56年まで文部省(当時)に4回にわたり、個人の同社株式を寄附、そして昭和61年には同社株式と私有の土地を遺贈しました。

 樫山純三は明治34年に長野県小諸市に生まれました。兄は大学進学しましたが、次男という事で自身は小学校卒業とともに働かねばなりませんでした。独学で勉強を続け、樫山株式会社を創業し日本の代表的なアパレルメーカーに育て活躍しましたが、大学で学びたかったという自分の夢を、未来ある資質優秀な大学生に託したいと奨学事業と、今後の世界を担う留学生を含む若い人材の育成と交流を目的として昭和52年2月2日に樫山奨学財団を設立しました。

 世界の情勢がめまぐるしく変化し、世界のどこかで起こった出来事に瞬時に左右される今の国際経済社会において、状況を的確に捉え、それらに対処できる有能な人材を一人でも多く育てる事が益々重要になってきています。

 大学全入の時代となり設立当初とは大学生の意識も変化しましたが、情報が行き交い、活動が多様化する学生をサポートする為にも奨学金の必要性は増していると思われます。今後の世界を切り開いていく研究者の表彰と能力ある学生に対する奨学援護の事業は、社会公共の利益に寄与すると信じ微力ではありますが樫山奨学財団は活動していきたいと思います。

題字「かしの芽」は当財団の設立者である初代理事長・故樫山純三氏の直筆です。
当財団のシンボルマークは樫山本家の家紋で、蔦の葉をもとに意匠家が現代風に図案化したものです。